☆軸骨格について

軸骨格(緑色の部分)
頭蓋骨、肋骨、胸骨
脊柱: 頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨
Ⅰ. 頭蓋

頭蓋骨: 脳を保護している。
顔面頭蓋: 頭蓋の顔の部分。呼吸、消化管の入口がある。
1-1. 内耳の骨

内耳の骨: 3つの骨から成り、互いに関節接合し、振動を鼓膜から内耳に伝達する。
1-2. 咽頭骨格、舌骨

咽頭骨格: 9個の軟骨からできている。
気管と舌根の間に位置する。
※内耳の骨、咽頭骨格、舌骨は、一般に頭蓋骨と一緒に分類される。
Ⅱ. 脊柱(頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨)

頸椎: C1〜7
第一頸椎を環椎、第二頸椎を軸椎という。(環軸関節)は、回旋の動きができる。
また、アレクサンダー・テクニークにおけるプライマリーコントロールに関係する頭蓋骨と環椎の接合部は、AO関節(トップジョイント)という。
屈曲、伸展が得意。側屈、回旋の動きもできる。頸椎は、脊椎の中でも可動域が広い。
胸椎: T1〜12
胸椎は、胸郭を形成する部分でもある。
側屈、回旋の動きが得意。
下位胸椎は、腰椎の構造に近くなるので屈曲、伸展の動きが得意になる。
腰椎: L1〜5
屈曲、伸展が得意。回旋の動きは不得意。
腰椎にかかる負担はとても大きいため椎体が大きい。
仙骨
腰椎の下にある大きな逆三角形の骨。
骨盤の上方後部、寛骨に差し込まれるような形で繋がっている。
仙骨の下は、尾骨という脊椎の一番下に位置する骨がある。
Ⅲ. 胸郭(胸椎、胸骨、肋骨)

肋骨:
胸椎から胸骨にかけて繋がる弓状の細長い骨。肺や心臓などを取り囲む形で付いている。
左右に12本ずつ、合計24本の肋骨がある。
呼吸に関係する、肋間筋や横隔膜など肋骨に付いている。(呼吸のレポートで詳しく書こうと思います)
胸骨:
鎖骨と繋がっている。(胸鎖関節)
側縁は左右に第1〜7肋骨と繋がっている。
プライマリーコントロールについて
頭と脊椎の関係について見ていきましょう。
まず頭の重さは4〜5kgといわれています(実はとても重いのです!)
そして後頭部と頸椎の間には、後頭下筋群という小さな筋肉がたくさんついています。
後頭下筋群は、優秀なセンサーのように機能していて、頭が脊椎の上でバランスを取れるように、常に調整してくれています。
なにか身に危険が起きたり、人前で緊張するような場面など、それらのセンサーが働き、脳へ「危険だ!」と指令がいき、首をぎゅっと脊椎の方へ縮めます。
頭〜脊椎は身体の軸となる骨格をつくっているので、腕や脚にまで影響が出てしまうのです。
逆に、頭が脊椎から離れるように、ふわふわっとバランスがとれていると・・・
本来もっているバランス調整機能がはたらきやすくなり、身体全体が動きやすくなります。
(そのバランス調整機能のことを、アレクサンダー氏はプライマリー・コントロールと名付けました。)
アレクサンダー・テクニークは、
不要な固めをやめていき、身体が本来もっているバランス調整機能をはたらきやすくするために、
自分自身の動きと思考を紐解いていくようなアプローチをしていきます。
まとめ
プライマリー・コントロールってなんだろう・・・とずっと思っていました。
私にはそんな特別なものはないし(?)、ないものは信頼できないよ(?)、と思っていました。苦笑
時間がかかりましたが、思えるようになったのは、
「自分の心身に存在する軸を、ただ信頼すること」です。
できなかったことができた!という小さな成功体験がいくつも積み重なってわかってきたことです。
プライマリー・コントロールは特別なものではなく、人間に元々備わっている機能です。
自分が本当にやりたいことのために、自分自身を信頼する。
信頼するための無限のアプローチがあるんだなぁと思うと、学ぶのがほんとうに楽しいと思えます。
まだまだ、これからもコツコツ続けていきます。
参考HP
・軸骨格と付属骨格
Visible Body